その五『八卦のイメージ』

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★咲華の易学問答コンテンツ★
その壱 易を始めたきっかけ
その弐 易で占えること
その参 易の魅力と欠点
その四 陰と陽について
その五 八卦のイメージ
その六 内卦と外卦について
その七 易の変爻について
その八 易の吉凶の判断について

その九

各爻の意味合い

その十

いろいろな卦の変化
 〜『変卦について』


 
キラリ
 
ますます易の世界にはまってきたキラリです!
先生、易には、天(乾)・地(坤)・雷(震)・風(巽)・水(坎)・火(離)・山(艮)・沢(兌)という基本となる八つの卦、つまり八卦というものがありますよね。
その八卦のそれぞれについて、先生は占われるときにどのようなイメージを浮かべていらっしゃるのですか?
 
 

咲華
 

 八卦に対するイメージはね、まず例えば乾なら、『乾為天』という卦があるでしょう。これもいろんなイメージがあるけど、乾には〈完全〉というイメージもあるし、同時に〈実体が無い〉というイメージもある。

 
 
 
 
そうなんですか。“完全”と“実体が無い”というのは正反対のことのように思えるのですが?
 
 
 

 うん、これもね、どの象を当てはめるか、という問題になってくるんだけど…。例えば、乾には、円満とか健全とかいうイメージもありますよ。剛健とかね。でも同時に乾には天というイメージもあるでしょう。そうするとね、これは実体がない、とこう読むこともできるんです。あとは、神のイメージとか、始め、父親、君主、精神的にしっかりした人、老夫、大人、武人、首、それから竜のイメージもあるよね。あとは馬のイメージもありますよ。これは『説卦伝』の中に、『乾を馬とし、良馬とし』という辞(ことば)があります。あとは、虎のイメージがありますね。これは『天沢履(てんたくり)』という卦の中にあります。卦辞に『虎の尾を履(ふ)む。人をくらわず。亨る。履は、柔にして剛を履(ふ)むなり』とありますから、ここでの虎とはつまり乾のことなんだね。あとは大きな川ですね。単に水という場合は普通は坎(かん)ですけど。あとは、金、ゴールドね。

 例えばこの人はどんな金持ちかを占うときに、『火風鼎(かふうてい)』が出たとする。この卦の構 成は初爻から順に、陰・陽・陽・陽・陰・陽ですから、これは金持ちだと判断します。なぜかと言えば、この卦の形を見て欲しい。この卦は、二爻、三爻、四爻が陽・陽・陽で、乾が入ってるでしょう。そして、この乾の外に何があるかと言えば、陰・陰・陽がある。初爻の陰、五爻の陰、上爻の陽だね。これは何の卦かと言えば艮(ごん)だね。そして『艮は門となす』から、つまり家の中に金をしこたま貯めていると、こういう形にとれるわけだ。

 このようにいろんな判断の仕方があるんです。そして方向にすれば北西ですし、季節にすれば11月頃の晩秋から初冬だしね。乾はだいたいこんなものかな。

 
 
 
 
私のような初学者だと、例えば坎(かん)イコール険難、凶、というようなイメージがあるのですが、そういうことについてはどうなんでしょうか?
 
 
 

 そうだね。そういうことはありますよ。ただ、単純に坎(かん)イコール凶、というわけではないんだね。確かに下卦に坎の入った卦は厳しい卦が多いんですよ。それはそうなんですが、では坎イコール凶かというと、それはそうではなくて、誠実と判断したり、乗り越えなければならない試練と判断したり、ということもありますけどね。だからひとつひとつの卦のイメージというのは、千変万化だと思いますよ。そのへんはやはり、嘉右衛門流の判断は弱いんですね。だから、どれひとつとして、これはこうだ、というのはないんですよ。

 例えば兌(陽・陽・陰)は『よろこび』でしょう。でも別の見方をすると、乾(陽・陽・陽)の三分の一が欠けたものでしょう。つまり乾を円満とするならば、多少の不満あり、ととれるわけです。三分の一の不満がある。不満があるからあえて喜ぼうとすると、そういうふうにもとれる。

 あなたが言いたいこともわかるけどね、あなたが言いたいのは、ひとつの卦に、ひとつのイメージを 固定して考えるというやり方でしょう?これは初心者がよくやるのだけれども、そしてそれでいいんだけれど、そのうちに自分の卦ができはじめると、いったん崩したくなります。だから初めはそうやって基本どおりやっていってちょこちょこ当たると。そしてそのうちバーッと外れる。そしてまた当たりはじめる。またバーッと外れる。これを繰り返して、自分の卦ができていく。それを繰り返して自分の易を作っていくんですね。そうして自分のものになる。

 嘉右衛門が死ぬときにね、横浜の自分の家の座敷の天井に、六十四卦の表をべたっと書かせたんだって。それでもう自分は体の身動きがとれないから、寝たままそれを見て、日がな一日暮らしたというけどね。多分、いろんな卦をぱっと見ただけで、自然とそのイメージが湧いてくるようになってたんだろうね。

 
 
 
☆解説しよう!☆
基本的な八卦のイメージ
 
天(乾)
天、父、首、馬、陽、西北、上司、健
地(坤)
地、母、腹、牛、陰、西南、平地、順
雷(震)
雷、長男、足、竜、陽、東、動揺、動
風(巽)
風(木)、長女、股、鶏、陰、東南、船、入
水(坎)
水(雨)、次男(中男)、耳、豚、陽、北、雲、泉、霧、穴、陥
火(離)
火(日)、次女(中女)、目、雉、陰、南、文書、麗(つく)
山(艮)
山、三男(少男)、手、狐、陽、東北、門、止
沢(兌)
沢、三女(少女)、口、羊、陰、西、無邪気、説(よろこぶ)
 
 
 
先生ありがとうございました!よ〜し、次回もバリバリ易の世界に浸っちゃおう!